発熱が生じる小児の疾患【看護師サポートナビ】

看護師が行う熱や発疹のある子どもへのアセスメント方法

生後6ヶ月から4歳くらいまでの子どもは、
さまざまな病気に感染することが多く、
熱を出したり、発疹が出ることがあります。

 

同時に、このくらいの年齢の子どもは、
言葉の獲得や生活習慣の確立など、
集団の中で自立した生活ができるようになるようにするための
大切な時期を過ごしています。

 

2歳を過ぎると、歩行がしっかりしてきたり、
行動範囲が広がり、さまざまな発見をします。

 

「どうして?」、「なぜ?」と、たくさんの疑問が生じたり、
知能もどんどん発達しますし、
感情的にも、「泣く」、「怒る」、「笑う」、「嫉妬する」など
どんどん豊かになってきます。

 

また、周りの大人の感情表現にも
3歳頃からは敏感になってきます。

 

このように、子どもはどんどん成長していきますが、
病気などによって入院生活を強いられるようになると、
身体的な苦痛や、精神的な不安などから、
一度できるようになったことができなくなるなどします。

 

熱や発疹のある子どもをアセスメントするときには、
このような子どもの特徴を捉えた上で、アセスメントしていくことが大切です。

 

子どもが病院へやってくるときは、
親などその子の身近な大人が一緒に来るはずです。

 

子どもの観察と同時に、
付き添っている親などから生活習慣の様子などの情報を得るようにしましょう。

 

発熱・発疹のある小児へのフィジカルアセスメントの方法

 

(1) 母親への問診

 

母親への問診を行います。

 

問診のポイント

 

・意識

 

機嫌や問いかけへの反応について観察します。

 

・熱の経過

 

いつから発熱し、どのような発熱のパターンかを聴取します。

 

・熱に伴って現れた症状の有無

 

風邪症状、発疹、口内炎、手足の腫れ、リンパ節腫脹、
嘔吐、下痢、けいれん、耳の痛み、関節痛など、
熱以外の症状についての情報を収集します。

 

・食事

 

食事や水分の摂取できているかを確認します。

 

・尿量

 

症状出現前の尿の回数や量、症状出現後の尿の回数や量、
色などを確認します。

 

・身長、体重

 

最近の身長と体重を確認します。

 

・睡眠

 

夜間の睡眠状況、午睡の状況について確認します。

 

・活動

 

普段の活動状況と発熱からの様子について聴取します。
普段の遊びや好きなおもちゃなどについて聴取します。

 

・生活習慣の確立度

 

オムツが取れているかなどについて確認します。

 

・既往歴

 

既往歴について確認します。

 

・予防接種の状況

 

親に直接聞いたり、母子手帳などから、予防接種の状況を確認します。

 

・保育園で流行している病気の有無

 

保育園などで流行している病気があるかどうかを確認します。

 

・母子手帳

 

母子手帳から、妊娠、出産、出生からの児の状態について把握します。

 

(2) 子どもの視診とバイタルサインの評価

 

子どもの全体の様子を観察しながら、バイタルサインを測定しましょう。

 

お母さんなど付き添っている人に、協力してもらえると良いでしょう。

 

観察のポイント

 

・表情、顔色、機嫌、活気、姿勢などを観察します。

 

・川崎病の急性期の症状

 

発疹、眼球結膜の充血、口唇の紅潮、口腔内の発赤、手足の硬性浮腫など、
川崎病の急性期の症状が出ていないかを観察します。

 

・呼吸

 

呼吸のリズム、深さ、咳嗽の有無について観察します。

 

・バイタルサインの評価

 

呼吸、脈拍、血圧、体温の測定をします。

 

(3) 子どもの触診と聴診

 

@ 触診を行います。

 

頸部のリンパ節腫脹の有無を確認します。

 

A 聴診を行います

 

呼吸音と心音を確認します。

 

呼吸音は、左右差と減弱の有無、複雑音の有無と確認します。